パピエ・マシェのパール


朝吹登水子「私の巴里・ジュエリー」にも載っていた、パピエ・マシェ*1のパール(ヴィンテージ)を入手しました。嬉しい。大粒パールのロング・ネックレスが流行った時代、本物やガラスでは重すぎて、コットンやパピエ・マシェのパールが使われたそうです。
だけど、ロング・ネックレスを再現するのには数が足りない。それではプリンセスかマチネータイプでは。大粒だから首周りがゴロゴロするし、デコルテの開いた洋服になら合うのかもしれないけれど・・・う〜ん、う〜ん、とかなり悩む。では、10粒程のパールにカットの入った花型の黒いビーズ(これはドイツのヴィンテージ)をスペーサーにして、あとはチェーンにしてみたら。これならわりと使いやすいかもしれない!必要な金具が揃ったら作ろう!と思っていたのですが。
しばらく経ってからじっと見てみると、なんかイモムシみたい?間に入れるのならチェコ・カットのビーズやメタル・ビーズのほうがいいのかなあ、パピエ・マシェのパールにしてみれば迷惑な使われ方なのかな、私の感覚がおかしいのか、センスがないのか・・・と、なんだかガックリ。私は気に入っていたのですけど。貴重なパールだし私も思い入れがあるので、しばらく保留。

*1:papier maché 紙を圧縮した作られた素材。19世紀後半フランス、ナポレオン3世時代の技法で、1920年代頃まで器や家具など様々なアイテムが生産されたそうです。写真のパールは、紙で作られたとは思えないほどとても硬い!12ミリ。