手紙


最近、私宛に来る郵便物は、DMか請求書の類いばかりでつまらない・・・。

中学生のとき仲良くしていた友達が、卒業と同時に遠方に引っ越してしまったので、高校生になってからは、手紙のやりとりを頻繁にしていた。近況を綴るだけではなく、二人とも絵を描くのが好きだったので、一枚ごとにタイトルを入れてイラストも描いて新聞ふうにしたり、便箋のはしっこに今聴いている音楽の曲名を書いたり、ページ数をマーブルチョコの数で表したり、ペンケースに入っている文房具を絵で紹介したり、かわいいキャンディーの包み紙を貼ったり、ときにはボール紙を使って絵本ふうにしたり・・・お互い相手を驚かせようと色々工夫していた。
贈りものをするときは、箱に雑誌から切り抜いた写真や文字をぺたぺた貼付けて、その中にプレゼントを入れた。贈りものはというと、瓶入りのペリエとか外国製のビールとか(迷惑?)、クリスマス用に編集したカセットテープとか、気に入っている文房具とか、ブタの置物とか、父親の出張土産のアメコミやお菓子、片岡義男さんの「アップル・サイダーと彼女」とか。楽しかったなぁ。
過去にもらった手紙や葉書はたいてい残してあって、小学生のころのものとか、授業中にこっそり渡されたメモのような手紙もある。それを久しぶりに会った友達に言ったら、「恥ずかしい!!捨てて!」と言われた。そうだよねえ。でも捨てないけど。
photo:小さいころ、親戚のお兄さんから譲り受けた切手のストック・ブックと、美術館の売店で買った、シャガールリキテンスタインの切手ふうシール。名画もこんなに小さくなると、なんだかかわいい。