My Sleeping Beauty


小学5・6年生の頃、講談社ティーンズハートシリーズ、集英社コバルト文庫徳間書店パステルシリーズなど、少女マンガが文字になったような文庫本が大流行りしていました。

  • 「夢の中のパセリへ」
  • 「思いっきりときめきガール」
  • 「10月のパイナップル」
  • 「白雪姫はパートタイマー」
  • 「ハート泥棒はポルシェに乗って」
  • 「恋曜日」
  • 「たぶんきっと恋気分」  ・・・etc.

例えば、こんなタイトル。私はそれほど夢中になれず、3冊しか持っていなかったけれど、今でも大好きな1冊が「春休みの眠り姫」。あまり目立たず、流行にもイマイチついていけない女の子が、同じマンションに引っ越してきたアーティストの「ボーイ」の力を借りて片思いを成就させる、というお話。
買ったきっかけは、森本美由紀さんのイラストレーション。本をパラパラとめくった瞬間に「あー、これは私の好きなものだ!」とドキドキしたように思う。とびきり絵が巧くて、オードリー・ヘプバーンの映画みたいにおしゃれ。描き文字もかわいかった。どうしてこんな線が描けて巧いのか、不思議でしょうがなかった。薄い紙を乗せてなぞってみたり、拡大コピーして壁に貼ったり、年賀状に使わせてもらったりしていました。
お話に出てくる東京もとてもおしゃれに思えたものでした。有栖川公園にナショナル麻布スーパーマーケット、ナポリのバラのアイスクリーム、トムズ・ホットドッグ。広尾、麻布、原宿、恵比寿、中目黒、代官山、白金台。16歳未満は入館禁止の都立中央図書館
それから何年か経って、ピチカート・ファイヴを好きになって、「QUICKIE EP」のジャケットが森本美由紀さんだったときは、とても嬉しかった!
タマネギのタマちゃんの本も出版されたらいいのにな。
photo:「春休みの眠り姫」の中の一枚。
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PIZZICATO FIVE JPN拝啓,越路吹雪様